引きこもりからの脱出 田中さんのケース

今日は約10年の引きこもり生活から脱出・就職し、次回のカウンセリングをもって卒業となりましたお客様のお話です。(ご本人様より掲載許可をいただいております)

田中さん(仮名)は「引きこもりをなんとかしたい」とのご希望でお母さんと来店されました。

声が小さくアイコンタクトもほとんどなく、静かで自信がない男性という印象でした。

大学入学後、勉強の難しさから自信を失い、徐々に学校へ行けなくなり、退学され実家の群馬県に戻られました。

人からどのように思われているかがとても気になり、知り合いに会いたくないがため、毎回買い物に出かける際は自宅から離れたコンビニに行っていました。

日中のほとんどは自室でYouTube動画を観たり、家事手伝いをして過ごされていました。

それから約10年が経ち、同級生の仕事や結婚の話を耳にし、このままではいけないという焦りから就職を考えたものの、これまでのブランクやコミュニケーションスキルへの不安から行動できずカウンセリングにこられたそうです。

そこから11回のカウンセリングを実施しました。

彼は何度も「怖い」を口にしました。

「ブランクのある自分を社会は受け入れてくれない」「人から変な目で見られる」「普通の年齢なら〇〇〇をしているけれど、自分はできていない」と話していました。

彼が囚われていたのは、社会のルールや一般常識ではなく、彼が作り上げた心の中の社会という恐ろしいイメージでした。

恐ろしいイメージが先行してしまい、何も動けないのです。

カウンセリングでは何度もそこを指摘しました。

そして、過去の未消化の出来事を話してもらい、一緒に整理整頓をしていきました。

やがて彼は社会に対する恐ろしいイメージが薄らぎ、何かをやってみたいという気持ちに変化していきました。

そこで、まずはアルバイトから、彼の得意なパソコンを活かした事務補助の仕事に応募しました。

面接ではなぜブランクがあるのかをきちんと説明し、先方も理解を示してくださり勤務が開始しました。

真面目で優しい彼は勤務先でも可愛がられているそうです。

彼の目標は、現在の短時間勤務からフルタイムができるようにする、緊張して出られないお客様からの電話に出られるようにする、だそうです。

笑顔が増え、声に張りがでてきました。

勤務後3ヶ月が経過し、特に彼が問題を感じていないので次の12回目をもってカウンセリングを終了、卒業となります。

社会は思っているより、ずっと優しいです。

引きこもりから脱出し活躍される番、次はあなたですよ。

カウンセリングと子供

今日はカウンセリング中に面白いなと思ったエピソードを書きたいと思います。

当サロンの多くはご本人様おひとりでいらっしゃるのですが、
お子さん連れで来てくださる方もいます。

子供って面白いですね。
まだ小さな赤ちゃんなのに、何かお母さんやお父さんが大切なことをしていると察するのでしょうか。
60分間という長い時間を静かに泣かずに待っていてくれます。

はじめてお子さん連れで来てくださった時、
カウンセリング中に泣いちゃうかな?
親御さんが気にされてカウンセリングに集中できないかも?
と色々と心配な点がありましたが、
不要でした。

赤ちゃんもですが、
妊娠中でお腹にいるお子さんや、
先に天界へ行かれたお子さんも協力的なんです。

お腹の中から「〜ってお母さんに伝えて」とカウンセリングをサポートしてくれたり、

天界から来てくれて一緒にヒーリングを手伝ってくれたりもします。

こういう場面に立ち会う度、
温かい気持ちになりますし、
だからカウンセリングは楽しいな〜
って実感します。

週刊少年ジャンプと心の平和

週刊少年ジャンプを読んだことはありますか?
私は小学生から、読んだり買ったりしています。

ジャンプで多いのは主人公が悪役を倒し、平和な世界にしていくというバトル漫画。
それが平和のあり方だと思っていました。

そして、心のあり方も一緒だと思っていました。
気に入らない自分の気持ちを倒し、
自分にとって都合の良い考え方にして
いく。

私の心には
「自分だけが得をしたい私」
「人の幸せを喜べない私」
「誰かや何かに怒っている私」
「誰かや何かに悲しんでいる私」
などがいました。
私はこれらが大嫌いで汚いと思っていたので、
出てくる度に嫌悪したり、
批判して考え方を強制しようとしていました。

でも、いつまでたっても心の平和はやってきませんでした。

世界平和は文化や人種の違いを乗り越え、受け入れ、許し合い、共に生きていくことだと思います。

それは心の中も同じ。

「自分だけが得をしたい私」
「人の幸せを喜べない私」
「誰かや何かに怒っている私」
「誰かや何かに悲しんでいる私」
これらは心に居てもいい。
排除しようとしなくていい。
そう思えた時、楽になりました。

心の中には沢山の私がいます。
「自分だけが得をしたい私」もいるし、
「皆の幸せを願う私」もいます。

嫌だった部分の排除をやめて受け入れると、心にゆったりとした余裕がでてきました。
すると結果的に「自分だけが得をしたい私」にアクセスする回数はどんどん減り、「皆の幸せを願う私」を選ぶ回数が増えてきました。

あなたの中の「沢山の私」は仲良しですか?