過度な「期待」はストレスを引き起こす原因のひとつです。
期待とは、物事がこうあるべきだと決めたイメージになります。
期待を持っていると、その期待以外のことでは満足できず失望してしまいます。
たとえ期待通りになっても、また次を期待してしまいますから満足感はずっと得られないのです。
期待には、自分へと相手への2種類があります。
自分への期待
期待がはずれると自分をとてもひどく責めてしまい、さらに高い期待をかけます。
例:受けたテストが期待よりも低い点数で自分を責め、次回は良い点を取ろうとする。 (責めて自分へ恐怖を与えている行為です。必要なのは責めるのでなく、まずはテストをきちんと受けた自分を認めましょう。その後、点数を上げるにはどのような勉強が必要なのかを考えて行動するのです。)
相手への期待
相手に要求することで自分の望みを叶えようとします。
例:子供に学力の高い大学を目指すよう要求する。 (子供に要求することで望みをかなえたとしても、子供とは心が通い合いません。あなたが子供を本当に愛しているならば、子供に要求したり期待したりするよりも純粋に子供の存在を受け入れた方が自然でうまくいきやすいです。要求したり期待している時はありのままの子供を見ておらず、空想の子供を見ているのです。)
期待から抜けるには
期待している時には、「するべきだ」「せねばならない」「するのが当然」「社会人(学生)として○○しないと」などの言葉が頭の中にあるはずです。
この言葉を使い続けていると完璧主義になり、完璧でないとすべて失敗だと感じるようになります。
頭の中でこの言葉が出てきた時、気付くことが重要です。
気付くから抜けられるのです。
何度も気付く練習をされると、過度な期待や要求で縛らない心地良さや生きやすさを体感されるでしょう。